日常にひそむシミの原因
まさかこんなことも?!日常にひそむシミの原因
普段からスキンケアや紫外線対策をしていてもいつの間にか顔に増えているシミ…。実はシミができてしまう原因は紫外線だけではないのです。シミ対策はまず原因を知ることから!今回は紫外線をはじめ、シミができる様々な要因についてご紹介します。
原因① 紫外線
メラニン色素の過剰生産がシミの最大原因
皆様ご存知の紫外線。
そもそも紫外線とは、太陽光に含まれる光線のうち波長が短く、エネルギーの高い光を指します。紫外線は3種類あり、地球まで届く2種類の光をUV-A波、UV-B波と言います。
私たちの肌は紫外線、特にUV-B波にあたるとメラニン色素を大量に作り出します。メラニン色素自体は紫外線から皮膚を守る働きをし、肌のターンオーバーとともに剥がれ落ちます。しかし、メラニン色素が過剰に作られたり、ターンオーバーが遅れたりすると、肌内部にメラニン色素が残ってしまいシミになるのです。
肌を守るメラニンは、過剰生産されるとシミの原因に
原因② 肌への過剰な刺激
洗顔や拭き取りなどで肌をゴシゴシこするのはNG!メラニンの大量生産のもとに。
メラニンの大量生産を引き起こすのは、実は紫外線だけではないのです。
あまり知られてはいませんが、肌をゴシゴシこすることでもメラニンが発生します。
こすることで軽い炎症が起き、メラニンの発生源であるメラノサイトを活性化させる原因となるからです。
日常生活で肌をこすることは意外に多いものです。例えば洗顔で泡を立てずにこすったり、パフで肌をこするようにメイクしていたり...。シミ予防のためには紫外線対策だけでなく日常の小さな生活習慣も改善したほうが良いのですね。
原因③ 加齢、女性ホルモンや自律神経の乱れ、ストレス
ストレス予防が難しい現代からこそ、皮膚科の肌治療で美肌を取り戻す!
加齢に伴ってシミができるのは皆様ご存知の通りです。そのメカニズムは、加齢によって肌のターンオーバーが遅くなり、肌にメラニン色素が残りやすくなってしまい、シミとして肌に現れるというわけです。
さらに女性ホルモンの乱れは、紫外線を吸収しやすくする作用があります。
女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンなどはメラノサイトを刺激するはたらきがあり、メラニンを増加させます。
特に、黄体ホルモンが上昇している排卵後から月経までの2週間は紫外線に要注意です。さらに妊娠中も黄体ホルモンは増加しますのでメラニンは増加しやすくなります。妊娠中にシミや肝斑ができた方も多いのではないでしょうか。
一方、精神的ストレスや自律神経の乱れは脳下垂体からメラノサイトを刺激するホルモンの分泌を増加させます。
こうしたストレスをうまく発散できれば良いのですが、なかなかうまくできないという方も多いはず。
そのような方は、皮膚科での肌治療をぜひ検討してみてください。
皮膚科の治療では、普段のスキンケアではできないような高い美肌効果をもたらします。
治療するごとに肌が明るく、シミが薄くなっていく喜びを一緒にわかちあいましょう!
記事医師監修
安城マリアクリニック 院長
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
- 経歴
- 1991年 名古屋大学医学部卒業
- 1991年 岡崎市民病院初期研修
- 1993年 岡崎市民病院形成外科
- 1997年 名古屋大学形成外科
- 1998年 豊橋市民病院形成外科
- 資格
- 日本形成外科学会正会員